古苔ふるごげ)” の例文
二十人の人間が手をつないで、その木の周囲を巡っても未だ木の方が太いであろう。根は高く盛り上がり、木肌には古苔ふるごげ一面に附き、こずえの高さは空の雲さえそこで左右に分かれるほどである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)