古無尽ふるむじん)” の例文
十四五枚も、うずたかく懐に畳んで持った手拭は、汚れてはおらないが、その風だから手拭てふきに出してくれるのが、鼻紙の配分をするようさね、つぶれた古無尽ふるむじんの帳面の亡者にそっくり。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)