古柄杓ふるひしゃく)” の例文
荷物の上へせっかく捨てた古柄杓ふるひしゃくを、泡鳴氏は拾って載せた——あんなことをしなければ好いのにと、見ないふりをして眼をらしたが、冬の薄らが、かたむきかけたのをせた背に受けて
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)