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反撥力
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はんぱつりょく
ふりがな文庫
“
反撥力
(
はんぱつりょく
)” の例文
私は自分の前に現われた女のために引き付けられる代りに、その場に臨んでかえって変な
反撥力
(
はんぱつりょく
)
を感じた。奥さんに対した私にはそんな気がまるで出なかった。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
つまり
反撥力
(
はんぱつりょく
)
の強い、ゴムのように弾力ある意志をもっている人間が勝利者となる。かかる人間は困難に
遭
(
あ
)
えば遭うほど、その困難を打破せんとする意気が全身に
漲
(
みなぎ
)
ってくる。
青年の天下
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
芭蕉去って後の俳諧は
狭隘
(
きょうあい
)
な個性の
反撥力
(
はんぱつりょく
)
によって四散した。
洒落風
(
しゃれふう
)
浮世風などというのさえできた。天明
蕪村
(
ぶそん
)
の時代に一度は燃え上がった
余燼
(
よじん
)
も到底
元禄
(
げんろく
)
の光炎に比すべくはなかった。
俳諧の本質的概論
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
その時勢に、新江戸の土くさい
田舎
(
いなか
)
もののずぶとさと
反撥力
(
はんぱつりょく
)
をもった、新開の土地などでは見られない現象を、古い伝統をもつ大都会、
浪花
(
なにわ
)
の大阪の土地に見たのは当然の事であったろう。
竹本綾之助
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
撥
漢検1級
部首:⼿
15画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“反撥”で始まる語句
反撥
反撥心
反撥的
反撥性
反撥砲