叉枝またぶり)” の例文
ともに立って来た家人けにんの一人が、大きな木の叉枝またぶりをへし折って来た。そうして、旅用意の巻帛まきぎぬを、幾垂れか、其場で之に結び下げた。其をゆかにつきさして、即座の竪帷たつばり几帳きちょう—は調った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
青羽木菟あをばつぐ叉枝またぶりひく
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
叉枝またぶり俯居うつゐして
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)