卜占ぼくせん)” の例文
また卜占ぼくせんということに思い及ばないではありません。何か天のおつげがあって、南へ行けとか、北がよろしいとかの示教があるとしたら妙だろう。
蒲生賢秀がもうかたひで氏郷うじさとの父子でさえ、その際には、思案を決しかねて、成願寺じょうがんじの陽春和尚をしょうじ、卜占ぼくせんをたてさせて、決断をえきに訊いたというほどであるから
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて卜占ぼくせんした泰親が記した勘状を懐にして鳥羽殿へ急いだ仲兼は、御所の前ではたと立止った。警固の武士が厳重に門を固めている。何んと頼んでも門を通さない。
呪法、呪力、呪符、護符、卜占ぼくせん、呪物崇拝、呪医、等々、両者に共通する項目である。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
彼の卜占ぼくせん神凡しんぼんを試したこともありました
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)