“南関”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんくわん66.7%
みなみのせき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の第二の故郷は肥後の南関なんくわんであつた。南関は柳河より東五里、筑後境の物静かな山中の小市街である。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
肥後玉名郡南関なんくわん、そのかみの関町せきまち、その字外目ほかめは我が母の生地にして、我にも亦、第二の故郷たり。乃ち、大牟田より先づ出迎の叔父たちと共に上内の山を越えてその土を踏む。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
二十二日午前六時南関みなみのせきを立って十一時高瀬で昼食したが、此時、少佐は軍医と計って、酢を暖めて足を痛めて居るものを洗わしめ、食後に酒を与えて意気を鼓舞した。
田原坂合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)