半面よこがお)” の例文
その半面よこがおを文三がぬすむが如く眺めれば、眼鼻口の美しさは常にかわッたこともないが、月の光を受けて些し蒼味をんだ瓜実顔うりざねがおにほつれ掛ッたいたずら髪
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
暫らく文三がシケジケと眺めているト、やがて凄味のある半面よこがおが次第々々に此方こちらねじれて……パッチリとした涼しい眼がジロリと動き出して……見とれていた眼とピッタリ出逢であう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そのお政の半面よこがおを文三はこわらしい顔をしてきっ睨付ねめつけ、何事をか言わんとしたが……気を取直して莞爾にっこり微笑したつもりでも顔へあらわれたところは苦笑い、震声ふるいごえとも附かず笑声わらいごえとも附かぬ声で
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)