半腹ちゅうと)” の例文
ト聞くとお勢は忽ち眼元に冷笑の気を含ませて、振反って、今まさに坂の半腹ちゅうとの植木屋へ這入ろうとする令嬢の後姿を目送みおくッて、チョイと我帯をでてそしてズーと澄ましてしまッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)