化外かがい)” の例文
虎賁こほんの軍隊三十余万が、旌旗せいき旆旛はいばんを林立して、台下に立ちならび、このほか匈奴きょうどの黒童や化外かがいの人々も、およそ位階あり王府に仕えるものはこぞって、この祭典を仰ぐの光栄に浴した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「無学野蛮なわしらではありますが、いにしえからまだ、七たび擒人とりこにして、七たび放したという例は、聞いたこともありません。いかに化外かがいの人間たりと、どうしてこの大恩に感ぜずにおられましょうか。……ゆるして下さい。おゆるし下さい」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)