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勦
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いたわ
ふりがな文庫
“
勦
(
いたわ
)” の例文
人情なればこの婦人を
勦
(
いたわ
)
りてやる
筈
(
はず
)
なれど、大犯罪人前にあり、これ
忽
(
ゆるがせ
)
にすべからずと、泰助は急ぎ身支度して、雪の下へと出行きぬ。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
娘が
肯
(
き
)
かないのを、優しく叱るらしく見えると、あいあいと
頷
(
うなず
)
く風でね、
老年
(
としより
)
を
勦
(
いたわ
)
る男の深切を、嬉しそうに、二三度見返りながら、娘はいそいそと桟敷へ帰る。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
半纏はお若が心優しく、いまわの際にも
勦
(
いたわ
)
ってその時かけて行ったのであろう。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
余所
(
よそ
)
の子供の世話を焼く
隙
(
ひま
)
に、自分の
児
(
こ
)
に風邪を
感
(
ひ
)
かせないように、外国の奴隷に同情をする心で、御自分お使いになる女中を
勦
(
いたわ
)
ってやって欲しいんですが、これじゃ
大掴
(
おおづか
)
みのお話です
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
勦
漢検1級
部首:⼒
13画
“勦”を含む語句
勦滅
勦絶
勦滅的
勦蕩
勦討