勝空しょうくう)” の例文
去る程にその折ふし、筑前太宰府、観世音寺かんぜおんじの仏体奉修の為め、京師けいしより罷下まかりくだり候ひし、勝空しょうくうとなん呼ばるゝ客僧かくそうあり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
弥勒みろく像の底に刻んである字と似ているから勝空しょうくうという坊主が自分で聴いた話と、昔の文書とを照し合わせて文を舞わしたのじゃないかと云っているが
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
底面中央に、極めて謹厳なる刀法を以て「勝空しょうくう」の二字を一寸角大に陰刻しあり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)