加古川かこがわ)” の例文
上月こうづきを去って、いったんは、その方向を但馬たじまへとって進むかのように思われたが——急に、播州ばんしゅう加古川かこがわ迂回うかいして出て、ここで織田信忠の軍三万と合した。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これと全く同じ話は、また播州ばんしゅう加古川かこがわの教信寺の池にもありました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
播州ばんしゅう加古川かこがわで渡し守をしているということが世間の笑い話になってから「加古川の教信沙弥しゃみ」といえば堕落僧だらくそうの代名詞のようになって落首らくしゅ俗謡ぞくようにまでうたわれたものだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
途中、加古川かこがわに一宿して、官兵衛は旅舎の燈火を掻きたて、一書を認めてたもとにした。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)