剽盜おひはぎ)” の例文
新字:剽盗
「だから、殺したのは、お菊をよく知つて居る者の仕業しわざだ。流しの剽盜おひはぎや、あまり口をきいた事もないやうな人間のしたことぢやねえ」
今度は小田卷直次郎に強請ゆすられて、剽盜おひはぎまで働いて金を貢がなければならなかつた——と思ひ込んだ。
剽盜おひはぎ泥棒ならあきらめて歸るがよからう。此通り無祿むろくの浪人者だ、一文も持合せがない。その上年こそ取つて居るが、拙者は腕が出來て居るぜ。ハツハツハツハツ」
辻斬や剽盜おひはぎは憎いが、こんなに手を燒かせるのは、餘つ程惡智惠の廻る奴だらう、——待てよ、何だつて小田卷直次郎を殺したんだ、——小田卷直次郎は辻斬ぢやねえ
「この小田卷直次郎が、辻斬や剽盜おひはぎをかくまつて居るとでも言ふのか」