削屑けずりくず)” の例文
取んなさるこたあねえ、食潰くいつぶしの極道にゃあ生れついて来たんだもの、天道様だって数の知れねえ人形をこしらえるんだ、削屑けずりくずも出まさあね
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その暗謨尼亜を造るには如何どうするかと云えば、こつ……骨よりもっと世話なしに出来るのは鼈甲屋べっこうやなどに馬爪ばづ削屑けずりくずがいくらもあって只呉ただくれる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)