刳抜盆くりぬきぼん)” の例文
替え立ての畳の上に、丸い紫檀したん刳抜盆くりぬきぼんが一つ出ていて、中に置いた湯呑ゆのみには、京都の浅井黙語あさいもくごの模様画が染め付けてあった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
え立てのたゝみうへに、丸い紫檀の刳抜盆くりぬきぼんが一つてゐて、なかに置いた湯呑には、京都の浅井黙語の模様ぐわけてあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)