刑余けいよ)” の例文
旧字:刑餘
収穫は次第につて、家が貧しくなつて、跡には母と私とが殆ど無財産の寡婦くわふ孤児として残つた。ただに寡婦孤児だといふのみではない。私共は刑余けいよの人の妻子である。日蔭ものである。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)