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切米
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きりまい
ふりがな文庫
“
切米
(
きりまい
)” の例文
お
切米
(
きりまい
)
、お
扶持米
(
ふちまい
)
、
御役料
(
おやくれう
)
の手形書替へをする。札差の前身は、その役所近くに食物や、お茶を賣つてゐた
葭簾
(
よしず
)
ばりの茶店だつたのだ。
花火と大川端
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
たとい一合二合の
切米
(
きりまい
)
でなりとも、
主取
(
しゅど
)
りさえできたら、きっと願いを出して、表向きそなたを引取るようにするから、それまでのところは、寂しかろうが
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
値りて、
切米
(
きりまい
)
切手を抵當に入れたは宜いが、それが拂へないばかりに表沙汰にされ、御家人の株まで召上げられた氣の毒な人ですよ、——こいつは何をやり出すかわかりやしません
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
河野父子三人は、奥女中らとしばしば宴遊し、風紀を
紊
(
みだ
)
した、という理由で死罪。老女鳥羽は、「奥向きの取締りを怠った」ということで、
切米
(
きりまい
)
二十両十人扶持を付けて大条玄蕃へ預け。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
橋谷をはじめとして、一座の者が
微笑
(
ほほえ
)
んだ。橋谷は「
最期
(
さいご
)
によう笑わせてくれた」と言って、家隷に羽織を取らせて切腹した。吉村
甚太夫
(
じんだゆう
)
が介錯した。井原は
切米
(
きりまい
)
三人
扶持
(
ふち
)
十石を取っていた。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“切米(
蔵米
)”の解説
蔵米(くらまい)は、ごく広義には蔵に納められる米のことであるが、一般には江戸時代において、幕府や藩などの蔵に年貢として収納された米のことを指す。
この米は大きく分けて俸禄支給と換金とに回されるため、さらに蔵米には以下で述べる2つの意味が生じた。
切米(きりまい)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
“切米”で始まる語句
切米券
切米取