切爐きりろ)” の例文
新字:切炉
何日もの如く三になる女の兒の帶に一條の紐を結び、其一端を自身の足に繋いで、危い處へやらぬ樣にし、切爐きりろの側に寢そべつて居たのが、今時計の音に眞晝の夢を覺されたのであらう。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)