“切妻”の読み方と例文
読み方割合
きりづま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすが馴れたもので切妻きりづまの破風の下に人がひとり入れるだけの隙間をこしらえ、ふたりを手招きしてからゴソゴソと穴の中へ入って行ってしまった。
顎十郎捕物帳:24 蠑螈 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
火は母屋もやの上へ燃えぬけてきた。そしてその大屋根の切妻きりづまの辺には、橘紋たちばなもんの古い旗がひらめいていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
切妻きりづま入母屋いりもや寄棟よせむね等形は様々に分れますが、いずれも深く軒を張るのがその特色です。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)