“きりづま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
切妻88.9%
切阿11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切妻きりづま入母屋いりもや寄棟よせむね等形は様々に分れますが、いずれも深く軒を張るのがその特色です。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
幼いころこういう築泥を見なれていた自分には、さらにその上に追懐から来る淡い哀愁が加わっているように思われる。壁を多く使った切妻きりづま風の建て方も、同じ情趣を呼び起こす。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
その壁が大きな長屋の建物の切阿きりづまと出会ってる角の所には、下の方に三角形の大きな築塀ついべいがついていた。
それは外から見ると百姓家くらいの小ささだったが、実際は大会堂ほどの大きさをしていた。側面の切阿きりづまで通りに面していて、そのために外観の狭小をきたしているのだった。
その切阿きりづまを切り取り、そうして街路にまた新たな引っ込んだ角をこしらえていた。