分崩ぶんほう)” の例文
駒は天下の名駿めいしゅん赤兎馬せきとば、飼い人は、三歳の児童もその名を知らぬはない英傑であられるのに、碌々ろくろくとして、他家に身を寄せ、この天下分崩ぶんほう、群雄の競い立っている日を、空しく鞭を遊ばせているのは
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)