“刃囲”の読み方と例文
読み方割合
じんい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さながらうしおをさしまねくように、わッと刃囲じんいをくずして追いかかる後ろの声に振り向きもせず、来るや、そこなる周馬を目がけて
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木曾の刃囲じんいを切り破って、お綱と万吉を助けながら、あの夜、からくも裏街道の嶮路けんろへ脱した弦之丞は、それから数日の間に、夜旅を通して大阪表へまぎれて来ていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)