刀箭とうせん)” の例文
そして、大衆論議の場とされている大講堂の輪奐りんかんは、はや論議のない甲冑かっちゅう刀箭とうせんに埋まり、ただ見る階廊の角に、一りゅうの錦の旗が、露をふくんで垂れていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)