出逢いであ)” の例文
香のする花の咲き軟かな草のしげつて居る広野を愉快たのしげに遊行ゆきやうしたところ、水は大分に夏の初め故れたれど猶清らかに流れて岸を洗ふて居る大きな川に出逢いであふた
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
路用にいたし江戸表へまかいで候節中仙道熊谷堤に於て惡漢わるもの出逢いであひ私し共夫婦一命も危きをりから讃州丸龜の浪人後藤半四郎と申す者にすくはれ猶又右半四郎より金子廿兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ふとこの継母とわれは出逢いであいつ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)