出途しゅっと)” の例文
松野謹三、かれは去年の秋、故郷ふるさとの家が焼けたにより、東京の学校を中途にして帰ったまま、学資の出途しゅっとに窮するため、こぶしを握り、足を爪立てているのである。
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)