凶賊きょうぞく)” の例文
ほんの十秒か二十秒のあいだでしたが、さすがの凶賊きょうぞくも、自分の成功によったようになって、ついピストルを持つ手もとがおるすになってしまいました。ゆだんをしたのです。
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
さすがの凶賊きょうぞくももはや運のつきです。前に進めば五人の警官、うしろにもどれば、だれよりもこわい明智名探偵が待ちかまえているのです。進むこともしりぞくこともできません。
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
凶賊きょうぞくと少年探偵のたたかいは、いよいよ、これからなのです。
怪奇四十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)