冬荒ふゆざ)” の例文
「いや、ありがたい。そういう贈り物なら、折ふし、将門の身のまわりは、冬荒ふゆざれのように淋しいところ。さっそく、その杯をまわしてもらおう。……草笛、注いでくれい」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
冬荒ふゆざれの孤雁こがんのように淋しい吉良父子おやこであった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)