其許様そこもとさま)” の例文
旧字:其許樣
文「さアうぞ是れへお通り下さりませ、うこそおいで下さいました、定めし其許様そこもとさまのお執成とりなしとは存じますが、何から何まで御配慮下さいまして、千万辱のう存じます」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其許様そこもとさま御舟ニテ向島ニ可被遣之由つかわさるべきのよし被仰聞おおせきけられ重畳ちょうじょう御心遣ノ段忝奉存候かたじけなくぞんじたてまつりそろ然共しかれども今回小次郎ト私トハ敵対ノ者ニテ御座候、然ルニ小次郎ハ忠興様御船ニテ被遣つかわせられ私ハ其許様御船ニテ被遣ト御座候処
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「ちと、お尋ね致したいが、其許様そこもとさまはいずれからお越しになりました」
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「おお、其許様そこもとさまは駒井能登守殿ではござりませぬか」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)