其弊そのへい)” の例文
所が前半には其弊そのへい大分だいぶん少い。一種の空気がずつと貫いて陰鬱な色が万遍まんべんなく自然じねんに出てゐる。この意味において著者が前篇だけを世に公けにするのは余の賛成する所である。
『煤煙』の序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)