六田むた)” の例文
そうして二十七日に六田むたの橋へお着きなされ、市之坂をお上りなされますと、大和中納言秀俊卿が道の傍に御茶屋をしつらえて、お待ちになっておられました。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
霞亭は此年の三月七日に吉野の遊より帰つて六田むたに至り、伊勢の諸友と袂を分かつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)