八幡不知やわたしらず)” の例文
便りに思う爺さんだって、旅他国で畔道あぜみちの一面識。自分が望んでではありますが、家と云えば、この畳を敷いた——八幡不知やわたしらず
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
千葉街道の道端に茂っている八幡不知やわたしらずやぶの前をあるいて行くと、やがて道をよこぎる一条ひとすじの細流に出会う。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)