“入質”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いれ66.7%
いれじち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古着屋のような構えで、入口の陳列窓にいつか入質いれて流した靴が陳列されていた。野崎はん、今日は何入質いれはるんどす?言われて考えてみたが、なかった。
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
今日も通帳を借せといつてあの洋服を質屋に持つてらつしやいましたよ。洋服は澤山借しませんよ、木綿でも和服の方になさいといつたんですけれど和服ではもう入質いれる物が無いのですつて。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
本を売り、着物を入質いれじちし、女の物を売り、貸間へ落ちとうとうどん底へ来てしまつた。生まれながらの貧乏は、かういふ時に、きもが坐つてゐる。