“元宵”の読み方と例文
読み方割合
げんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝋燭の火は元宵げんしょう(正月)の晩のようにパチパチとほとばしったが、彼の思想も火のように撥ね迸った。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
華やかに扮装いでたった鉄騎五百人と軍楽隊との“元宵げんしょうの行列”にまもられて城中の“初春はるうたげ”から退がってきた梁中書りょうちゅうしょの通過を、男女の見物人とともに見送っていたものらしいが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして、毎年正月十五日から五日のあいだは、明州府の城内に元宵げんしょうの燈籠をかけつらねて、諸人に見物を許すことにしていたので、その宵々よいよいの賑わいはひと通りでありませんでした。