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優柔
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おとな
ふりがな文庫
“
優柔
(
おとな
)” の例文
で、
優柔
(
おとな
)
しく頬被りを取った顔を、と見ると迷惑どころかい、目鼻立ちのきりりとした、
細面
(
ほそおもて
)
の、
瞼
(
まぶた
)
に
窶
(
やつれ
)
は見えるけれども、目の清らかな、眉の濃い、二十八九の
人品
(
ひとがら
)
な
兄哥
(
あにい
)
である。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
サの字が無ければ、今夜も
優柔
(
おとな
)
しく、と言えば体裁が
可
(
よ
)
い、指を
銜
(
くわ
)
えて引込もうと、
屹
(
きっ
)
と思って
熟
(
じっ
)
と視ると、波打つ胸の切符に寄せる、夕日に赤い
渚
(
なぎさ
)
を切って、千鳥が飛ぶように、サの字が見えた。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
優
常用漢字
小6
部首:⼈
17画
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“優柔”で始まる語句
優柔不断