僂麻質斯リューマチス)” の例文
実に何んともいいようのない疼痛とうつうを感じて、いてもってもいられない位……僂麻質斯リューマチスとか、神経痛とかいうのでもなく何んでもたん内訌ないこうしてかく全身が痛むのであるとかで
兄弟共に病気ソコで安政二年も終り三年の春になると、新春早々ここに大なる不仕合ふしあわせな事が起って来たと申すは、大阪の倉屋敷に勤番中の兄が僂麻質斯リューマチスかかり病症がはなはだ軽くない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
所が私は病後ではあるが日々に恢復かいふくして、兄の僂麻質斯リューマチスも全快には及ばないけれども別段に危険な病症でもない。れでは私は又大阪に参りましょうといって出たのがその歳、すなわち安政三年の八月。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)