傷魂しょうこん)” の例文
生涯にわたる傷魂しょうこんの深手——懺愧ざんき痛涙つうるい滅失めっしつのうめきを、このときの一せいにふり絞って、かれは、腰をぬかしてしまった。
あらゆる犠牲と同情をあつめて、将門の傷魂しょうこんをいたわり慰めたであろうことは、想像に難くない。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)