備前物びぜんもの)” の例文
「どうだ。見事だらう。貴公の備前物びぜんものは、大層な自慢だが、到底この相州物には敵ふまい」
侍「とんだ良さそうな物、拙者せっしゃ鑑定かんていするところでは備前物びぜんもののように思われるがうじゃな」
本當に貞宗だつた日にや、十兩で賣つちや大變にそんだから、一日待つて貰つて、知り合ひの刀屋を二三軒當つて見ると、——飛んでもない、そいつは備前物びぜんもので、彦四郎でも藤四郎でもある筈はねえ。