トップ
>
偏僻
>
へんぴ
ふりがな文庫
“
偏僻
(
へんぴ
)” の例文
長い曲りくねった路をドライヴしているうちに思うことは、こんな
偏僻
(
へんぴ
)
な所に、自動車も何にもない頃どうして住んでいたろうという事である。
バークレーより
(新字新仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
そこで鈴川主水は義弟の佐野松と、愛弟子の杵太郎と、下男の猪之松だけを從へ、
偏僻
(
へんぴ
)
な千駄木
螢澤
(
ほたるざは
)
に隱れて、再び芽の出る日を待つてゐたのでせう。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
偏僻
(
へんぴ
)
なところにあった先生の家のすぐ前には、汽車の高架線があって、
錦糸堀
(
きんしぼり
)
の停車場の構内になっていた。夜分静かに話にふけっていると、汽車がごうごうと通り過ぎてゆく。
左千夫先生への追憶
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
そこは
平橋村
(
へいきょうそん
)
と言って、ある海岸から余り遠くもないごくごく
偏僻
(
へんぴ
)
な河添いの小村で、戸数がやっと三十くらいで、みな田を植えたり、魚を取ったりそういう暮しをしている間に
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
鈴川主人も惡人方に
荷擔
(
かたん
)
して、お拂ひ箱になり、藝名を隱して母方の姓を名乘り、散々の惡事で取込んだ金を持つて、
螢澤
(
ほたるざは
)
といふ
偏僻
(
へんぴ
)
なところに籠り、氣に入りの色子を集めて
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
偏
常用漢字
中学
部首:⼈
11画
僻
漢検準1級
部首:⼈
15画
“偏”で始まる語句
偏
偏頗
偏屈
偏倚
偏狭
偏執
偏執狂
偏見
偏袒
偏窟