たぐひ)” の例文
ことわざニ曰ク、女ヲ相シテ夫ニ配スト。記ニ曰ク、人ハ必ズ其たぐひニ擬スト。烹調ほうてうノ法何ゾ以テ異ナラン、凡ソ一物ヲ烹成セバ必ズ輔佐ヲもとム……」
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
終りに忠孝といひ、家系の継紹といふ、此の二事は以て日本国民の特質を代表せしめ得べきが如し。中にも忠君の徳の如きは万国に其のたぐひを見ざる国民の美質なりと言ふを得べし。
国民性と文学 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)