信覚しんかく)” の例文
『続日本紀』の霊亀れいき元年に、南島から日本の使臣に引率せられて、来朝したという信覚しんかく・球美らの国人が、各方物ほうもつこうしてくらいを賜わったという記事は、はやくから双方に知られていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
北からずっと一遍に南の方まで航行して、信覚しんかくと書いた石垣いしがきまで行ったのである。信覚にあたる地名は八重山やえやまにしかないのだから、彼処かしこと早くから往来していたと見なければならない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)