俊男としを)” の例文
全くうでないともはれぬので、俊男としをは默ツて、ニヤ/\してゐたが、ふいと、「そりや人には氣紛きまぐれといふものがあるさ。」
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
俊男としをは見るともなくおのづにははびこツたくさむらに眼を移して力なささうに頽然ぐつたり倚子いすもたれた。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
俊男としをはまた俊男で、素知らぬ顏でふりそゝぐ雨に煙る庭の木立こだちを眺めてゐた。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)