余抹よまつ)” の例文
火勢をくだで伸して注ぎかけるホースのように、数条の登り竜は、くきくきと天上に昇っては花影の余抹よまつきざんで満口の火粉を吹き、衰えては降り、また登って行きます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)