何通なんとお)” の例文
かつはしだいにんだ。そうして渇よりも恐ろしいひもじさが腹の中を荒して歩くようになった。余は寝ながら美くしい食膳しょくぜん何通なんとおりとなく想像でこしらえて、それを眼の前に並べて楽んでいた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)