何石なんごく)” の例文
目通り八九寸から一尺が多いが、尺上しゃくかみ、尺五上もかなりまじっておる。全部で何石なんごくぐらいかな、六万か七万石、そんなところだろう。望みの期日までに、東京の指定の場所へ送りとゞけてやるぞ。
現代忍術伝 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「何様のご家来で何石なんごくのご子息とわかっていて、品行方正学術優等のものなら、また詮議せんぎのしようもあります。若様が連れておいでになったことは私にもわかっていますが、これからはあなたがおそばにいておいさめ申す。おわかりかな?」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)