“佐保山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さおやま50.0%
さほやま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
光明皇后またもろともに同じ道に従われた。千二百年の歳月を経て、佐保山さおやまの御陵に眠り給う御二方、寂莫たる夢のあとに何を思はしておらるるであろうか。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
佐保山さおやましずま聖武しょうむ天皇ならびに光明こうみょう皇后の御陵に参拝したのは昨年の秋であった。いまの奈良市の、郊外とってもいい、静かな田野のひらけはじめたところに、この有名な丘陵が横たわっている。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
其處でその翌朝、私は奈良坂の上までバスで行き、元明、元正兩天皇の御陵のあたりから大體の見當をつけて、山のなかへはひつて行つた。二つのみささぎは通り過ぎた。もう昔の佐保山さほやまである。
黒髪山 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)