位負くらいま)” の例文
いや、彼は、位負くらいまけしないのだ。一躍禄高ろくだかが上がっても、きのうの彼と変らないし、御小人おこびとからさむらいになり、また忽ち一城のうえに坐っても、あのとおりだ。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして位負くらいまけみたいな卑屈にすぐ妥協しかかる自分を腹だたしくいといながらも
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この剣に位負くらいまけせぬほどな功を立てよ」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)