“仲町(なか)” の例文
「仲町(なか)ですよ、少し遠いけれど、泊めてやりゃいいと、御新造様の知合いの家の芸者衆で、何んでも巴家とか言いましたが——」
「少し凉し過ぎるが、良い日和ぢやありませんか。これから直ぐ正燈寺へのして、刷毛序(はけついで)に仲町(なか)を覗きたいくらゐのもので」
全く、八五郎に取つて、仲町(なか)へ冷かしに行つて、腹を減らして、大引け過ぎに塒(ねぐら)に歸るのが、唯一の秘密であつたのです。
「そんなものを相手にやしませんよ。あつしの相方は入山形に二つ星とまでは行かないが、仲町(なか)でも名の通つた——」
「仲町(なか)をクワツと明るくしたほどの女だ、上品で愛嬌があつて茶の湯生花歌へえけえ——諸藝に達して親孝行で」
「仲町(なか)の知合ひの家へ行つて、お月見の御馳走になつて、たうとう泊つてしまひました」
「仲町(なか)の知合の家へ行って、お月見の御馳走になって、とうとう泊ってしまいました」
次に呼出されたお国は、せいぜい二十一二、芸妓にしては年増ですが、仲町(なか)の芸妓らしく素顔に近い薄化粧で、少し青い顔も、唇のわななきも、抜群の美しさを隠しようはありません。
「上州——でも、仲町(なか)で育ちました、姉の仕送りで」
「上州——でも、仲町(なか)で育ちました。姉の仕送りで」