仰反あおの)” の例文
そんな事をされようとは思いもよらなかったので、躰当りをまともに受け、足を取られて仰反あおのけさまに倒れた。
雪と泥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
栄三郎はごろっと仰反あおのけに寝ころんだ。すると、すぐそこに、おけいのいるのをみつけた。いつのまに来たものか、うしろへ来て立っていたのが、仰反けに寝たので初めて見えたのであった。
扇野 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
打ちおろすショベルの下で、彼は敏捷びんしょうに女の上から転げ落ち、相手の片足を抱えて立ちあがった。相手は仰反あおのけに倒れ、ショベルは彼の手にあった。このときは他の工員たちもそこへ来ていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
打ちおろすショベルの下で、彼は敏捷びんしょうに女の上から転げ落ち、相手の片足を抱えて立ちあがった。相手は仰反あおのけに倒れ、ショベルは彼の手にあった。このときは他の工員たちもそこへ来ていた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)