“以平”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたらたらき66.7%
いたらたいら33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この馬子はもと郵便脚夫で、大樹から以平いたらたらきまで四里半ばかり、その間に人家が一軒もないところを往來してゐたが、不意の大雪に會つて凍傷を起し、兩足を切斷されたのである。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「まはつて見給へ。有馬君は餘り出たことがない樣ぢやが、北海道を知るには、十勝原野を見なければならん。それも秋がよい。四方八方の紅葉した以平いたらたらき高原の如きは、天下無雙ぢやから、な。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
北海道の特色なる十勝原野のそのまた特色は、かつて氷峰が云つた通り、この以平いたらたいらの高原だと、義雄は初めて感づいて見れば、なほ更ら名殘りが惜まれた。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)